ぎゃあぎゃあ、ぎゃあぎゃあ。カラスの神様からの大切なお知らせ

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ぎゃあぎゃあ、という鳴き声で目が覚めたんです。 いつ眠ってしまったのか、僕は自分の部屋の真ん中で寝転んでました。

しかも、どうやら洗濯物を干している最中だったらしく、ベランダの窓は全開。

なにやら違和感を感じ、ふと腹の方に目をやると、そこには一匹のカラスがとまってます。

おそらく、窓から入ってきてしまったのでしょう。ただでさえこの辺りはカラスが多いですから。

それにしても、少し様子がおかしいです。

真っ黒なその身体に似つかわしく、真っ赤でまぁるい目が額のところにちょこんと3つ、三角形に並んでるんですよね。

『はて?目が3つ?それに、カラスの目って赤だったかな?』

寝ぼけ眼でそんなことを考えていると、腹にチクリと鈍い痛みが走りました。

『痛っ!』

よく見てみると腹部から謎の出血が。真っ白なTシャツに直径20cmほどの丸い赤いシミができてました。

『え?』

その丸いシミの真ん中からは、まるでカセットテープをびぃ、と引いたように細長い管のようなものが突き出してました。

腹から飛び出している赤黒い管を辿っていくと、カラスの口元にまで真っ直ぐ伸びてたんです。

『なんだ腸か』

やけに冷静な判断ができるものだな、と感心する間もなく、鈍い痛みはすぐさま激痛へと変わりました。

『あぁ、このまま自分は死ぬんだな』と思ったところで目が覚めたわけですが。

バッ、と焦って起き上がり、自分の腹部を手を当てて確認。Tシャツは白いままだし、血の一滴すら出てません。

『よかった』と安堵しかけた瞬間、ぎゃあぎゃあ、というけたたましい鳴き声が部屋中に響きました。

驚いて窓の方向を振り返ると、頭が10度ほど右に傾いた自分の姿がガラスに映ってました。

自分の口がパカパカと動いているのが分かり、その鳴き声は自分から発せられていたんです。

ぎゃあぎゃあ、ぎゃあぎゃあ。

自分の意思とは関係なく、ぽっかりと空いた口から響く甲高い声。

『あ、病院、いかなきゃ』

反射的にそう思った僕は、すぐさま携帯で救急車を呼びました。

鳴き声が混ざりながらも、なんとか助けを呼ぶことができ、僕は病院へ救急搬送されました。

脳に腫瘍でもあるのかとも思ったが、特に異常は見つかりませんでした。

それでも心配になった僕は、後日、自分の身体の隅々まで調べてもらったんです。

えぇ、大腸がんでした。

幸い、早期発見により今から治療を開始すれば完治は可能らしいです。

『あのカラスは神様だったのだろう』って勝手に思ってます。

助かったわぁ。